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ドクターナビ

慢性前立腺炎

”慢性前立腺炎”

初めて耳にする方も多いでしょうし、すでに悩まれておられる方も多いと思います。
泌尿器科専門医の間、特に開業している専門医の間では大変重要な疾患です。
20歳以上の男性で、下腹部・陰のう・尿道・肛門の前などに、
痛み、違和感や痒みなどがあった場合には疑ってみる必要があります。
特に、性病の既往、長時間座る仕事である場合は要注意です。

病態・疫学 | 症状 | 診断 | 治療

病態・疫学

実際には多くの患者さんが困っているのに、わかったようなわからないような病気…
それが慢性前立腺炎の一つの側面です。
感染症、血流障害、排尿障害による影響等いろいろな話があります。
今なお議論が継続しており、学問的な話として充分では無いかもしれませんが、私見も述べます。
            
感染症の存在や影響は無視できない関係があると考えてよいと思いますが、
確かに排尿障害も影響している印象はあります。
実際に、慢性前立腺炎の患者さんでは若くても尿の勢いが弱い人もいます。
また、超音波検査で前立腺を観察してみると、尿のback flow(前立腺への逆流)によって
形成されたと推察される前立腺結石の沈着がたいてい観察されます。
若い患者さんで尿の勢いが悪いのは、
それが原因か結果(炎症で腫れているので尿の通りが悪い)かははっきりしませんが、
少なくとも狭い状態で治療を重ねても思うように治療効果は上がらないかもしれません。
狭くなった前立腺部尿道を尿がぎゅうぎゅうになって流れたら
尿道や前立腺へのストレスは増えそうです。
実際の治療ではその辺りも加味しながら治療を行っていくことになります。

外国では、泌尿器科クリニックを受診する男性患者さんの多くを占めている現状があります。
本邦でも成人男性のかなりの人数が罹患しているとの報告もあります。

最後に、アメリカ国立衛生研究所(NIH)が1999年に示した前立腺炎分類です。
・カテゴリー T 急性細菌性前立腺炎
・カテゴリー U 慢性細菌性前立腺炎
・カテゴリー V 慢性非細菌性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群
A 炎症性
B 非炎症性
・カテゴリー W 無症候性炎症性前立腺炎

症状

・排尿症状 頻尿、排尿時痛、残尿感
・関連疼痛 会陰部疼痛、下腹部疼痛、恥骨裏疼痛
腰痛や背部痛、ソケイ部の疼痛、陰のう内容の疼痛
・違和感や不快感 尿道不快感(尿道の奥〜出口の近くまでのどこかに、かゆみ・しびれ・いじいじ感)
陰嚢掻痒症、ソケイ部の違和感、陰のう内容の違和感
大腿部不快感(しびれ・いたみ)、足の裏の不快感(しびれ・いたみ)
・射精関連症状 射精時疼痛、射精後疼痛、早漏、血精液症
・その他 血尿(肉眼的・顕微鏡的)
慢性前立腺炎、関連疾患である精巣上体炎は上記のように多彩な症状を来たします。
しかし一方で、なかなか診断が難しく、疑って診断しないとなかなか診断できない場合もあります。

症状の悪化で患者さんがよく訴えるのは、

・長時間の座位(長い間座る)
・疲れ
・不規則な生活など
・精神的なストレス
・アルコール他飲
・強い刺激物摂取?
・寒さ
・低気圧?

などです。

個人個人で悪化因子が異なることも良くあります。
個々で、どんなときに調子が悪いか注意しておくのは良いと思います。
特に、疲れ・寒さ・座位は多くの人が訴えます。

診断

前立腺の直腸診で診断します。
前立腺は肛門から少し入った所の腹側にくるみ大の臓器として触ることができます。
慢性の炎症が起こると硬く腫れてきます。
高熱をきたすような急性炎症が起こってきますと反対にぶよぶよすることもあります。
炎症を起こしていますと、風邪などでのどが痛いのと同じように触診のときに痛みが出ます。
このときに前立腺液を採取して炎症細胞の存在が確認できれば診断できます。
あと、起因菌として性感染症のクラミジア等が原因の場合がありますので、
必要に応じてクラミジア検査などを行う場合もあります。

治療

慢性に経過しますので、なかなか治療が困難です。
また、専門医の間でも方針にかなりばらつきがあるのが実状と思われます。
基本的には抗生剤の投与を行っていますが、私の場合はセルニルトンを併用します。
            
なかなか症状が軽快しない場合や、最初からすでに他院で治療を行ってから受診される方には、
個人的に治療方法を考えながら対応することになります。
その場合の方針はかなり複雑ですので、ちょっと一口には説明できません。
漢方薬や各種処置、前立腺マッサージを行う場合もあります。
患者さんの行ってきた治療や現在の状態を考えながら治療しています。
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松木泌尿器科医院:〒761-0321 香川県高松市前田西町1080-7 / TEL:087-847-1121
URL:http://www.泌尿器科.net/(http://www.mat-iin.com/)